benbowです。上海・無錫・蘇州の旅行記本編とは少し毛色の違った番外編として、今回の旅行に持って行ったカメラ機材についてのエントリです。私が旅行する際は、撮影を主な目的とするようなものではなくて、観光旅行で写真を楽しむといったバランス感なので機材の選択は結構難しかったりします。
旅行の目的が撮影旅行ではない場合の最適解
撮影が主目的の旅行なら簡単
撮影旅行と銘打っているような旅行であればカメラ機材の選択は簡単ですね。できる限り高画質の写真が撮れて、様々なシーンを撮り逃さないような機材を揃えれば良いからです。もちろん故障などのトラブルに備えてバックアップ用の機材一式も用意しましょう。
ということで、自分が持っている持ち運び可能な機材一式を持っていくことが最適解だと思います。現実的な重さである必要はあるでしょうが、重さをカバーするための移動手段も用意しつつの選択になるんだと思います。残念ながらこの場合、団体ツアーは選べませんね。
観光旅行で写真も楽しみたい場合のバランスが難しい
冒頭に書いたように、私の旅行はこちらに該当します。観光を思いっきり楽しむためには手荷物を少なく、かつ両手がふさがらない状態が理想です。
とは言え、旅先の写真を撮ることもその楽しみに含まれますし、楽しみに占める写真撮影の割合はそこそこあります。ということで写真はスマートフォンだけで済ませるという選択には至らず、旅先で撮りたい写真が後悔しない程度に撮れる、ある程度のカメラ機材がバランス良く必要になってくるわけです。
今回の旅行の装備はこれ
ということで、今回の旅行に際して選択したカメラ機材はこんな感じになりました。海外旅行に行かれる方は概ね似たような構成になるような気もしますが、一例として読んでいただければと思います。
ボディはα7S
現時点で持っているカメラボディがα7Sなので自ずとこれになるわけですが、そもそもα7Sの購入に至る経緯として…
- 旅先で写真を撮るなら軽量なのは必須条件だよね→ミラーレス
- ミラーレスでセンサーサイズが大きいSony系が良さそう→NEX-C3
- エントリ機では物足りなくなってきた→α6000
- フルサイズミラーレスが気になって仕方がない→α7S
…といった流れなので、入り口は旅行を考えた上での選択で、その流れを受けてのα7Sなわけです。軽量という意味では最初のNEX-C3からはだいぶ重くなってしまいましたが、それでも一眼レフ機に比べればかなりの軽量・コンパクトな選択だと思います。
レンズは望遠ズームと単焦点+α
今回の旅行に持って行ったレンズはSEL70300GとSEL24F18Z、SEL16F28+VCL-ECF2の3本。これまでの旅行ではズームレンズ1本と広角単焦点1本の構成が定番だったんですが、最近フィッシュアイコンバータのVCL-ECF2を購入したので、少々重いかなと思いつつこの構成にしました。
SEL70300Gは自分の中では旅行用必須レンズ。旅先では風景撮りが中心になるんですが、広角でダイナミックに風景を撮るよりも風景を切り取って撮る方が好みなので、70mmがあれば概ね対応可能です(70mmは狭い、もう少しだけ広く撮りたい、と思うこともしばしばありますが、まあ概ね大丈夫な感じです)。
また、団体ツアーの場合は被写体が遠くて近寄ることが困難なシーンも多いので望遠は必須です。400mmあれば理想ではありますが、Eマウントには残念ながらまだ400mmがありません。Aマウントレンズをコンバータで、という選択肢もありそうに思えますが、重量とサイズが旅行を楽しむ範囲から逸脱しそうなので自分的には許容範囲外になってしまいます。
SEL70300Gの重量はEマウントにしてはそこそこ重いんですが、ズームレンズにしては解像感が素晴らしく、中望遠~望遠までを1本で賄えるレンズを1本持っていくならこれが最適解だと思います。重量も他のレンズと合わせてぎりぎり大丈夫といった感じなので、これ以上の重さは辛いという意味でもこの1本になると思いますよ。
SEL24F18Zはα6000をメインで使っていた頃からのお気に入りレンズです。風景を広く撮りたいと思うことが少ないので、そういった用途での選択ではありません。このレンズのお気に入りポイントのひとつである「極端に寄れる」ところがこれを選ぶ理由のひとつです。
今回の旅行は格安ツアーなのであまり該当しなかったんですが、おいしい食事を味わうのも旅行の楽しみのひとつ。おいしそうな食事があればそれも撮りたくなるわけですが、そんなシーンに最適なのがSEL24F18Zなんです。F18の開放で撮るボケ感やZeissレンズならではの解像感が素晴らしいのはもちろんですが、こういったシーンでは「寄れる」ことがかなり重要です。また、重量がかなり軽くてコンパクトなので、カメラバッグの中で邪魔になりません。ということで、SEL70300Gのほかに単焦点を1本選ぶとすれば、このSEL24F18Zが最適だと思います。
今回もう1本持って行ったフィッシュアイコンバータのVCL-ECF2は購入して間もなく、面白い絵が撮れるのが楽しくて旅先でも撮ってみたい思いが強かったので、少々重くなるのを我慢して持っていきました。
結局私はあまり旅先では使わなかったんですが、妻がこのレンズをかなり活躍させていたので持って行って良かったなという感じです。
三脚は旅行では使わない
三脚は持っていくこと自体はあまり問題ではないと思う(使わないシーンでは移動の車の中に置いておけば良いので)んですが、団体ツアーの場合は三脚でじっくり撮れるシーンが極端に少ないので、私は旅行には持っていかないと決めています。
カメラバッグはmouthのタックルバッグ
カメラバッグには結構こだわりがあるので詳しくは別エントリで書こうと思いますが、必須条件としては持っていくカメラ機材が入るぎりぎりの大きさであること(小さければ小さいほど取り回しが楽なので、旅行を楽しむ目的には最適)、自分の目が届く位置で持てること(海外旅行ではリュックのように目の届かない位置にあるものは、中身が盗まれる危険性が高い)、両手が自由になることが上げられます。
持ち運びの楽さだけで言えばリュック一択になりそうですが、カメラバッグの中にパスポートも入れたりするので盗難リスクが気になってしまいます。また、カメラはバッグに収めずにネックストラップで持っていくことも考えられますが、カメラ以外の荷物を肩掛けやたすき掛けにした際にかなり邪魔になってしまう(昔はこのスタイルだったこともありましたが、かなり邪魔でした)ので、自分的には選択肢になり得ません。
これらの条件を満たす最適なカメラバッグが、今お気に入りのmouthのタックルバッグ「Delicious」です。海外旅行のお供に最適ですし、典型的なカメラバッグな感じの見た目ではないので、普段使いにも使えるのがお気に入りポイントです。小物を入れられるポケットが多いのも良いですね。
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こんな感じの装備でした
ということで、今回の旅行に持って行った装備は以上です。今回はバランスとして少し重装備寄りな感じでしたが、普段はレンズ2本が標準装備です。重さ的には今回の重量がぎりぎりですね。SEL70300Gはしばらく鉄板だと思いますが、SEL24F18Zに替わる寄れて軽いレンズがフルサイズで出たりしたら、それが旅行の鉄板コンビになるかも知れません。
Eマウントでそんなレンズが出ないかなあ、と思いつつ、今回のエントリを締めくくりましょう。
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