α6500と一緒に最初に買いたいレンズはこれ

カメラ・レンズ

benbowです。α6500が今月発売となりましたが、「α6500」「レンズ」のキーワードでここにたどり着いた方もいらっしゃるようなので、α6000シリーズ (α6500, α6300, α6000) と一緒に買いたいおすすめのレンズについて短めのエントリ1を書いてみましょう。

ちなみにα6000シリーズでデジタル一眼デビューする方向けの最初の一本としてのおすすめなので、比較的安価で評価の高いコストパフォーマンスの良いレンズ、α6000シリーズのコンパクトさや軽さを活かす軽めのレンズをおすすめします。まずはそこから始めて、そのレンズで足りないものがあれば次の1本を買い足すような感じですね。

なお、良いレンズであれば価格(と重さ)は問わない、というような羨ましい方はG Masterシリーズ3本から揃えておけば良いので迷わず3本買ってください。今すぐ買ってください。

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将来的にフルサイズに移行しない決意が固い方向けのおすすめレンズ

価格的にもサイズや重量的にも重厚すぎるのでフルサイズには興味ないよ、という方向けにはAPS-C用レンズを最初の1本におすすめします。フルサイズ用レンズは総じて高額かつ大きめで重い傾向にあるので、将来的にフルサイズ移行を考えないのであればAPS-C用レンズを中心に揃えてしまうのも良いですよ。

何を撮りたいかは決まっていないけど、色々と撮ってみたい方向け

「おすすめのレンズは何ですか?」の問いに対して「何をどう撮りたいの?それがわからなければアドバイスできないよ?」という身も蓋もない答えのやり取りをネット上ではよく見かけますが、最初から何が撮りたいかがはっきりしている人は稀ですよね。

ということで、何を撮ってみたいかはまだわからない方向けに、様々なシーンに対応できるレンズとして以下をおすすめします。

SEL18200は焦点距離18mmの広角から200mmの望遠までをカバーする、APS-C用ズームレンズの代表格です。何を撮りたいかを模索中であれば、広角で風景などの全景を撮ったり、中望遠でポートレートを撮ったり、望遠で少し遠くの被写体を撮ったりと、多くのシーンに対応が可能ないわゆる「便利ズーム」のSEL18200が最適でしょう。

多くのシーンに対応が可能である反面、写真の解像感や背景ぼけのやわらかさなどは単焦点レンズやフルサイズ用レンズよりも見劣りはしますが、最初の1本として使う分には十分な性能です。

APS-C用ズームレンズにはより安価なSEL55210もありますが、こちらは55mm~210mmの範囲でのズームなので広角側がやや寂しいのと、レンズ性能的に見劣りしてしまうので、この価格差であれば迷わずSEL18200をおすすめします。

このSEL18200LEは、SEL18200の「Light Edition」という位置付けです。レンズ性能的にはSEL18200の方が評価が高く、銀座ソニーストアでもどちらが良いかという質問にはSEL18200が良いよ、というアドバイスが帰ってきますが、少しでも軽く小さくというニーズを満たすのはこちらです。デザイン的にもSEL18200LEの方がスマートで、少々野暮ったい印象のあるSEL18200よりも所有感は高いでしょう。

ちなみに私がα6000と一緒に買ったレンズが、このSEL18200LEです。

一眼らしい背景ぼけをやわらかく撮ってみたい方向け

一眼らしい写真と言えば、背景をぼかして被写体をくっきりと目立たせた写真がわかりやすいですが、まずはこういった写真を撮ってみたいという方にはSEL50F18をおすすめします。

このレンズは開放F値が1.8といういわゆる「明るいレンズ」で、焦点距離も50mm(APS-Cなので75mm相当)と標準~中望遠程度なので、背景を大きくぼかすことができます2。開放F値1.8のレンズでこの価格設定はかなりの破格で、この価格帯のレンズとしては性能も評価が高いことから「撒き餌レンズ」などと呼ばれています。このレンズで一眼の良さを知ってもらった上で、より高性能で高価なレンズを買ってもらおうという位置付けということですね。

単焦点レンズなのでズーム機能はありませんが、撮りたい写真がある程度見えているようならこの1本からで良いでしょう。

ちなみにこのレンズは、妻がα6000用に買った最初の1本です。

少し広めの写真やテーブルフォトをシャープに撮ってみたい方向け

SEL50F18よりも少し広く撮りたい、ということであれば迷わずこのSEL24F18Zを買ってください。これまでおすすめした中では高めの価格帯ではありますが、それだけの価値は確実にあるレンズです。

SEL50F18と同じ開放F値1.8のレンズですが、焦点距離が24mm(APS-Cなので35mm相当)の標準域なので背景ぼけに限って言えばSEL50F18よりもその効果は小さめです。これはレンズの性能云々ということではなく焦点距離によるものなので、50mmと比較してその効果が小さいというだけであって、十分以上に背景をぼかした写真を撮ることができます。

SEL50F18との価格差を考えると、どの辺りがその価格差を埋める価値にあたるかがポイントになりますが、その筆頭はシャープな絵作り、いわゆる解像感があるという点です。背景をぼかした写真を撮った際に、ピントを合わせた被写体の解像感が段違いに高いのでスッキリした写真を撮ることができます。もちろん風景を広く撮る場合のように絞って撮るならなお高い解像感が得られますよ。

次に最短撮影距離の短さ。0.16mというのはマクロレンズを除いて最短で、レンズフードを付けた状態で被写体にレンズフードの先端があたるかあたらないか程度まで寄ることができます。これはテーブルフォトなどを撮る際にはかなり使い勝手の良い距離で、この使い勝手の良さも高い価値のひとつです。

そして、ZEISSレンズの銘が付いていることも人によっては価値となるかも知れません。レンズ側面に刻まれた青いZEISSロゴが所有感を満足させてくれるでしょう。

このレンズは私がα6000用にSEL18200LEの次に買って、α7Sに替えた今でも主力レンズの1本となっています。

フルサイズに興味を持ってしまうかも知れない方向けのおすすめレンズ

α6500から始めるけど、そのうちフルサイズミラーレスのα7シリーズも欲しくなるかも…という方もいるかと思います3。α6500向けの最初の1本ということであれば上記のおすすめレンズ群で問題ないんですが、フルサイズ機を手にしたらほぼ確実にフルサイズ用レンズも欲しくなります。そういった意味で、最初の1本からフルサイズ用レンズを買っておくという選択も良いかも知れません。

フルサイズ用単焦点レンズの最初の1本なら、多くの人がこのSEL55F18Zをすすめると思います。私は持っていませんが、価格相当の高い評価が得られているレンズですね。

SEL24F18Zと同価格で、同じZEISS銘のSonnarレンズです。解像感はSEL24F18Zと同様に高く、背景ぼけについては55mmの焦点距離ということで大きくぼかすことができます。以前はフルサイズ用Eマウントレンズの選択肢が少なかったことも「フルサイズ用単焦点ならまずこれを買え」と言われていた理由だったと思いますが、ラインナップが揃ってきた今でも最初のフルサイズ用レンズとしておすすめなのは変わりません。

最後にもう1本だけおすすめレンズを上げておきましょう。これまでおすすめしてきたレンズと比較して価格がかなり高めで、かつ重量もそこそこあるので、今回のエントリの趣旨とは外れてしまいますが、フルサイズ用望遠ズームレンズの最初の1本ならこのSEL70300Gを置いて他にはないですね。

フルサイズ用ズームレンズで望遠寄りのものとしては SEL70300G のほか FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS (SEL24240), FE 70-200mm F4 G OSS (SEL70200G), FE 70-200mm F2.8 GM OSS (SEL70200GM) の3本がありますが、Eマウントレンズ最大の300mmの焦点距離を持つSEL70300Gは最も使い勝手の良いレンズです。

G MasterのSEL70200GMは別格として、SEL70200Gの開放F値4は魅力的ですが、最初の1本ということであればやはり300mmの焦点距離に軍配が上がります。使い勝手という意味では最短撮影距離が0.9mという、この焦点距離のレンズとしてはかなり寄れるレンズであることも大きいですね。

このレンズは私がα7S用に最初に買ったフルサイズ用レンズです。Gレンズならではの解像感は価格に見合ったものだと思いますし、SEL24F18Zとともに主力レンズになっているので使い勝手の良さも私の実感からの評価です。

α6500に付けるとかなりフロントヘビーな状態にはなりますが、将来的にフルサイズに移行するかも知れないという方はぜひ検討してみてください。


  1. 書き終えてみたらそこそこ長いエントリになってしまいました… 
  2. 厳密には明るいレンズ=背景を大きくぼかすことができる、ではありません。被写界深度がより浅ければ、背景を大きくぼかすことができます。被写界深度はF値が小さいほど、焦点距離が長い(より望遠側)ほど浅くなるので、F値と焦点距離の組み合わせで決まります。 
  3. 私もそうでした。α7シリーズの価格帯を見てしばらくはα6000で、と思っていましたが、結局1年ほどでα7Sに移行していました。 

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